常設展示紹介

オホーツク海

オホーツク海には、シベリアの大河アムール川から流れ込む大量の淡水が海面に広がります。そしてここに冬の強い風が吹きぬけると、海面が凍り、それが流氷となります。
流氷には多くの植物プランクトンが含まれ、これらは氷がとける春になると急激に増え、動物プランクトンの良いエサになります。すると、動物プランクトンを目当てに多くの魚が集まります。
こうして流氷は豊かな北の海の生き物を育みます。ここでは豊かなオホーツク海にすむいろいろな生き物を紹介しています。

主な展示生物
ハダカカメガイ・オオカミウオ・ナメダンゴ・トクビレ・ホッカイエビ

ハダカカメガイ(クリオネ) オオカミウオ ナメダンゴ エビ    
オホーツク海の環境
北海道のオホーツク海沿岸では、冬の寒さが厳しくなり、北西の風が吹き続ける年明け頃から春先にかけて流氷が接岸します。
流氷の季節になると、ゴマフアザラシやトドなどの海獣類やオオワシやオジロワシなどの鳥類もエサの魚を求めて姿を現します。
ゴマフアザラシやワモンアザラシなどは、流氷の上で出産して子育てを行うなど、オホーツク海で生活する生き物は流氷と深いかかわりを持っています。
流氷とオオワシ

流氷とオオワシ

流氷の役割
海水が凍ったものを海氷といい、流氷は海氷の一種です。海氷ができる北の海では、塩分が濃縮されたブラインと呼ばれる海水が深い海底に沈み、代わりに栄養塩の多い、底層の海水が上昇します。
栄養塩の豊富な海水中では、流氷に含まれるアイスアルジーという植物プランクトンが春に繁殖し、それらは動物プランクトンのエサとなります。さらにここには、動物プランクトンをエサとする魚類や海獣類などが集まり、流氷は北の海を豊かにする原動力となっています。
トクビレ

トクビレ

砂地にすむ魚
砂地の海底では、トクビレやアツモリウオなどを見ることができます。どれも砂の上でほとんど動かず、じっとしているのが特徴です。
アツモリウオは真っ赤な鎧を身にまとったような風貌から、源平合戦の武将、平敦盛にちなんで名前がつけられました。
地味な魚の多いオホーツク海にも、鮮やかな魚がいます。トクビレのオスは、尻ビレと背ビレがメスよりはるかに大きく、そのヒレを広げると孔雀の羽根のようです。
岩場にすむ魚
岩場ではオオカミウオやナメダンゴなどを見ることができます。
オオカミウオ
オオカミウオの口には数本の犬歯があり、恐ろしい顔つきをしていますが、実際はさほど強暴ではなく、むしろ水槽を覗きこむと水面まで上がってくるような、人なつこい一面もあります。アイヌ語ではチップカムイ(神の魚)と呼ばれます。
オオカミウオ

オオカミウオ

ナメダンゴ
ナメダンゴは、名前の通りの団子のような体にたくさんのこぶがついています。
泳ぎはあまり得意ではなく、腹ビレが変形した吸盤で岩に吸い付いてじっとしてます。
ナメダンゴ

ナメダンゴ

藻場にすむ魚

ホッカイエビ

ホッカイエビ

ホッカイエビ
藻場ではホッカイエビやイソバテングを見ることができます。ホッカイエビは海草の色などに合わせて鮮やかな緑色になります。
このエビは雌雄同体で、オスからメスに性転換するため、体の大きいものは全てメスです。
イソバテング

イソバテング

イソバテング
イソバテングは胸ビレや背ビレが大きく目立ちます。若魚は藻場などでよく見られますが、成魚になるとやや深い場所に移動します。

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