常設展示紹介

北の海の海獣・水鳥

福島県沖までやってくる親潮の源は、ベーリング海やオホーツク海です。北の海は栄養塩が豊富なため、プランクトンが大量に発生します。そこでは、多くの魚が育ち、それらをエサとするさまざまな海獣類(海にすむ哺乳類)や鳥類が生活しています。
このコーナーでは北の海にすむゴマフアザラシ・エトピリカ・ウミガラスを紹介しています。

主な展示生物
トド・ゴマフアザラシ・エトピリカ・ウミガラス

ゴマフアザラシ エトピリカ ウミガラス      
海獣とは
海獣類は、いくつかの全く系統の異なる陸上哺乳類が、水中生活者へと適応したものです。イルカやクジラの仲間(鯨類)は、最も古い時代に水中に進出した動物群で、体が魚形になり水中の生活に最もよく適応しています。

 

トド

トド

トド(アシカ科)
オスは体長3mに達し、アシカ科の中では最大となります。体重はメスで350s程度ですが、オスは1000sを越えるものもおり、たてがみを持ち、口ひげも長く、堂々たる風格をしています。
全身は黄褐色で、ひれ状の前後肢が黒褐色をしています。群れで行動していますが、極めて用心深く、よく統制がとれています。トドは、岸の近くで生活し、タラ、タコ、イカなどいろいろなものを 食べます。
5月から8月の繁殖期にはオス1頭にメス10数頭のハーレムをつくり、メスは1頭の子を産みます。
タイヘイヨウセイウチ(セイウチ科)
体長は最大4.2mにもなり、体重はメスで900s、オスで1500sになります。ベーリング海やチュコート海の沿岸や流氷域に分布しています。体色は茶色から明るい黄褐色で、胸から腹にかけて濃い色をしています。
オス・メスともに大きなキバがあり、海から上陸するときや、オス同士が争うときなどに使います。
主に二枚貝類を食べますが、その他にエビ類、カニ類、タコ類、ナマコ類など40種類ほどの無脊椎動物を食べています。口のまわりに生えているたくさんの固いヒゲで海底の貝やエビ、タコなどを探し出し、貝などは見つけると中身だけを吸い込んで食べます。
※当館で飼育していたセイウチは香港オーシャンパークで展示をすることになりました。
セイウチ

セイウチ

ザトウクジラ

ザトウクジラ

北の海にすむ海獣たち
北の海は栄養豊かで、エサとなる生物が豊富であるため多くの海獣類が生活をしています。
ミンククジラやザトウクジラなど、口の中に櫛状のヒゲを持つヒゲクジラの仲間は大量のオキアミや小魚をヒゲでこして食べます。
また、マッコウクジラやツチクジラなどの大型の歯クジラ類やイシイルカ、ネズミイルカなどの小型歯クジラ類は魚やイカを食べます。
アザラシの仲間では、ワモンアザラシやタテゴトアザラシが分布しています。これらのアザラシはゴマフアザラシやゼニガタアザラシと異なり、外洋に生息し、沿岸で見られるのはまれです。
水鳥
水中で餌を捕る鳥類は、種によって生息する海域や潜水方法を変え、効率よくエサを確保できるように適応してきました。
エトピリカは高い潜水能力をもち、翼で水中を飛ぶように泳ぎます。カイツブリやウのなかまは、水かきのある脚をスクリューのように動かして水に潜ります。ミズナギドリのなかまは、空中から降下して水中に飛び込んでエサを捕まえます。
エトピリカ

エトピリカ

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